『塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い3』感想
『塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い3』(以下『しおあま』)の感想を書いていきます。
[塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い3](著:猿渡かざみ/小学館ガガガ文庫)
本作品はライトノベル作品ですが、コミカライズもされています。小説を読むのが苦手だなという方は、そちらをオススメします。
小学館公式サイト『塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い@comic 1』ページ
https://www.shogakukan.co.jp/books/09850249
ということで、本題に入ります。
この作品と前回の『千歳くんはラムネ瓶のなか』(以下『チラムネ』)は教科書・参考書の類いとして読んでいます。
ストーリー構成やキャラの立たせ方は本当に勉強になります。著者の猿渡先生には脱帽です。
今回は、『夏祭り』の裏に『押尾くんの誕生日』が隠されている。
それを踏まえて考えると、佐藤さんが頑張るのは『時計を買うため』、凛香ちゃんがショッピングモールに現れたのは『プレゼントを買うため』と、キャラの動機がハッキリします。
それに気づいた時はひっくり返りました。
そして、物語の爆弾(凛香ちゃんとの一件)の設置と、伏線となる導火線の仕込み方がめちゃくちゃ勉強になります。
意識して読めばわかるんですが、全て、円花ちゃんの恋や佐藤さんの可愛さボクっ子の登場などで隠されている。
さらにさらに、「胸にちっちゃい初恋乗っけてんのかい?」(P.28 L.13)や、佐藤さんの『怪奇シリーズ』など、所々に仕込まれるボケも最高です。
それはそうと、凛香ちゃんですよ。
凛香ちゃん推しとしては、お姫様抱っこされた所が、3巻最大の山場だと思います。
蓮君もよかった。裏の中軸でしたね。
しかし、最後にあんなことになるなんて……
そろそろまとめに入ります。
今回は塩対応もふんだんに盛り込まれていたので、ちょうどよかったです。
そういえば、cafe tutuji のモデルは、山形市 蔵王にある『ミツバチ ガーデンカフェ』さんらしいです。
猿渡先生が言うには、
「パンケーキも紅茶も美味しくてメチャクチャいいところなのでお近くにお住まいの方は是非どうぞ〜〜っ!」
との事です。(引用 : https://twitter.com/sawatari_kazami/status/1304999279174381568?s=21 )
私も、佐藤さんみたいにアルバイトしてお金を貯めて、山形までパンケーキ食べに行きます。
とまあ、今回はこれくらいにします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。